こんにちは。

私は今、リヨン8区のHopital Mermoz にいます。
只今入院3日目です。
入院は7/24-28の予定です。(手術日は7/25)
子宮に出来た嚢腫(のうしゅ)のせいで、長年不正出血があり貧血が酷かったので、子宮摘出の決断をしました。
嚢腫は持っていても問題ないようですが、痛みや出血がある場合、出産の予定がない場合は子宮摘出した方が生活の質があがると主治医に勧められました。
ここに至るまでには不正出血を抑える為のピルを飲んだのですが、2回種類を変えても効果が無かったので婦人科の先生が外科手術をする病院を紹介してくれました。
CTスキャンをし、そこでやっと病名が判明しました。
出産経験がある女性の10人に1人が持っている「女性ホルモン依存性の疼痛疾患」ですが、最近では30代の若い世代や出産経験のない女性にも増加傾向が見られます。約30%は無症状ですが、「子宮内膜症」、「子宮筋腫」同様、根治手術以外では閉経まで完治することが出来ず、月経困難症、過多月経、貧血といった女性のQOL(生活の質)低下の原因となります
子宮腺筋症は子宮内膜類似の組織が子宮の筋層内にできたものですから、腫瘍ではありません。
筋腫と違い、子宮筋との境界が分からないので、嚢腫のみを摘出する事は出来ず子宮全摘になるそうです。
そもそも、これは良性なので、過多月経や痛みが無ければ放置して良いそう。
閉経すると女性ホルモンも減り、この症状も無くなるそうですが、私は早く楽になりたくて子宮全摘を選択しました。
良く聞かれるのは、更年期障害にならないの?という事ですが、女性ホルモンを出しているのは卵巣であり、子宮は赤ちゃんを育む為だけの臓器なので何の影響もないそうです。
2018年に子宮筋腫の手術をした病院で、担当医も同じなので安心でした。
手術予定日の1カ月前に最後の診察をしてもらい手術に当たっての説明を受けました。問題がない限りは3.4か所小さい穴を開ける腹腔鏡手術になるから回復も早いよとの事です。
筋腫の時は開腹手術だったので術後が本当に痛いし気持ち悪いしで大変でした。
ベッドから降りる度に激痛で泣けたものです。
その後、違う棟にある麻酔科での話し合い、また違う棟にあるラボで血液検査をし、入院への準備はバッチリです。
大病院だから移動が大変です。
手術は朝7時からとの事で、前日の7/24から入院です。
当日7/25 朝5時位にはシャワーを浴びて消毒で身体を清め準備万端。
7時に担架に乗り移動です。
手術室に入る前に手の甲に点滴を繋ぐ為の針を刺されました。痛かったー。
看護婦さんが手を握って明るく気を紛らわしてくれました。
追記
これは退院する直前までこのままでした。
退院前日には貧血の為にヘモグロビンを点滴したので、急に点滴が必要になる場合があるのでこのまま付けとくのだなあと納得しました。人間針が入ったままでも無感覚になる事に軽い驚きでした。
点滴自体は液体が入る瞬間は冷たい異物感があり、とても不快でした。初めだけですが。

いざ手術室へ。
慣れ親しんだ主治医に会い、安心です。
昨夜から絶食だったので気持ち悪いくらい空腹を感じました。
早く寝かして、麻酔してくれー!なんて思っていました。
口から麻酔を吸い、変な匂いの気体を吸いつつもなかなか効かないなあなんて思っていたら目が覚めました。
痛みもないから手術が終わった自覚もなく不思議な気分。
ただ、とても寒く、気持ち悪さがありました。
体感30分程違う部屋で待機して、自室に戻れた時はやっと寝れるーと嬉しかったです。
でも麻酔が残っていて気分悪いし眠いし辛かったです。
中でも辛かったのはトイレに行けない事でした。
尿道に管を繋いで勝手に排尿させてるのですが、なんせゆっくりで爽快感皆無。
しばらくは酷い残尿感と闘いました。
空腹なのに気持ち悪いから食欲はなく、結局食べたのは15時頃。
2、3時間おきに看護婦さんが来て血圧、体温を測って軽く会話を交わしました。
氷枕をマメに替えてくれたり意外に細やかな配慮があり、かなり救われました。みんな笑顔だし。
担当医も来てくれて、手術が上手くいった事を報告してくれました。
早朝の手術してからその時は19時半だったので、長い勤務時間ですね。
その後、尿道の管をめでたく取ってもらい、自由にトイレに行ける事になりました。
力を入れれないから恐る恐るですが、スッキリ☺️
でも頭を起こすとクラクラして気持ち悪くなります。早々ベッドに戻りました。
食事も喉を通らずプリンのみ食べました。
その不快さが激減したのは翌朝です。
手術から丸1日経ちました。
調べたところ、麻酔後に調子を崩す人は乗り物酔いする人と女性と煙草を吸わない人!?に多いそうです。まさに私です。
今日はkine(運動療法士)の人と廊下を歩きました。
左脇腹の傷口が痛かったけど普通に歩けました。
なるべく立ち上がる時間を増やして日曜日の退院に備えるようにアドバイスをもらいました。
血栓予防の痛い注射もしてもらいました。
入院するとやたら注射があり嫌になります😮💨
まだ気持ちは悪いですが、2日後の退院までには良くなっていて欲しいです。
なんせ、退院日に娘が旅行から戻るのでゆっくり休憩が出来るのか心配です。
友達家族の旅行に連れて行ってもらい本当に助かりました。
満喫のようです。😆

旦那は夜も仕事だけど、娘は夜は留守番出来ない年齢なのでどうしようと思っていた中での友人からの提案で、有り難かったです。
では本日はここまで。
入院費などは今度書こうと思います。
だらだらな文章を読んでくれて有難うございます☺️
腹腔内の臓器は、消化器官、子宮、卵巣があります。
腹腔内に到達するには、お腹を切る事が前提になります。
腹腔内臓器に触れるために、全身麻酔を行う必要があり、炭酸ガスを腹腔内に入れて腹腔を膨らまします。
そのため、筋弛緩薬投与が必須で、呼吸を止めて人工呼吸をしなくてはなりません。
入院管理、麻酔専門医師による管理が必要なため、大規模な病院でないと手術が出来ません。
開腹手術の方が大変で、腹腔鏡は簡単な手術という事は全くなく、同等なもの。
今日のフランス語
chirugie laparoscopique 腹腔鏡手術
chirugie 外科手術
laparoscopique 腹腔鏡
Adrnomyosis 子宮腺筋症
Uterus 子宮
Kyste 嚢腫
Kinesitherapeute 運動療法の施術者 (話すときは基本kineキネと訳して使う)