5月1日のメーデー(労働者の為の祝日)(5/1記)

メーデー フランス に対する画像結果


今日、5月1日はフランスではメーデー(労働者の為の祝日、fête du travail)です。

この日は労働者を労わる為の祝日なので、仕事をしない人が殆どです。

交通機関も、地下鉄やバス、トラムが規制されるので要注意ですが通勤通学する人もいないので、あまり問題はなさそうです。

労働者には2倍の給料の支払い義務もあるそうなので、そこまでして出勤してもらう意味もないのでしょう。

働けないような仕組みが国を挙げて出来ているのが凄いです。

それでも探せば開いているレストランやスーパーもあるみたいですね。

 

さて、5月1日といえば大規模デモ行進とすずらんが頭に浮かびます。

 

デモ Manifestation

労働者の日であるメーデーに、多くの労働組合がデモを行い、権利を守り更に強化するように訴える事が出来る日。

1886年、米国・シカゴで行われた労働環境の改善を要求する大規模なストライキとデモが発端となっています。

私の記憶に深く刻まれているのは2023年のメーデーにフランス中で起きた大規模で過激なデモです。

銀行や保険会社、スーパーなどの窓が破壊され強奪もあったり、バス停や車も破壊され燃やされたりと本当に酷かったです。

その時の抗議デモの内容は、4月に法案成立された年金制度への反発でした。(62歳→64歳)

パリでは8万-10万人の参加者だったそうです。

 

そして2024年、パリでの参加者は1万5000人-3万人程だそうです。

連休が多いせいか、規模が前年よりもかなり縮小されたようです。

今回の抗議デモでは以下のような要求をしています。

(フランス主要組合のうちCGTを中心とした団体が共同声明を出した)

・物価上昇に合わせた最低賃金や年金の設定

・社会保障が2025年、当初の125億ユーロ削減から200憶ユーロの削減になる案

・近隣国の衝突、戦争による、近い将来の戦争への危機感による持続可能な平和

 

日本は悪いインフレ状態にある。(ロシアのウクライナ侵攻や円安によるコスト高により物価は上昇、給料は横ばい)

物価上昇に合わせて給料を上げる要求をした大きな抗議デモが広島であったらしい。

私も同じ不満を持つ一人なのにやはり傍観者を選んでします。

理不尽さに怒ったり声を上げることはポジティブで意味があると分かっているのにね。

真面目な参加者に混ざって、過激な人や便乗して騒いで迷惑をかける人があまりにも多いのが引いてしまう一因でもある。去年の騒ぎが良い例だ。

他には自分自身が摩擦や対立に慣れないまま大人になってしまったのが大きな原因だと思います。摩擦や対立の後味はいつも自分にとって悪いものになる。

フランス人は子供の時から主張をする事を当然のようにしているので摩擦も対立も日常的にある。要は慣れっこ。

私にきっと何年住んでも慣れないなあと思うけど、一生懸命理不尽さを訴える人に対してはせめて理解を示して行こうと思いました。

 

 

 

French the natural way: le temps du muguet – Alice Ayel

スズラン Muguet

5月1日はスズランの花を愛する人に贈るという古い習慣があります。

1561年、5月1日に当時のフランス王シャルル9世がスズランを贈られたのを大変喜び、宮廷の女性たちにスズランを贈ることを始めたのが由来。

スズランの花言葉は【幸せの再来 le retour de bonheur】

この日は一般の人もスズランを販売してよい決まりがあり、子供がスズランを売っている姿も良く見かけます。ちなみに売り上げには税金は掛かりません。

贈られた人には幸せが訪れるという。

我が家は今日は引きこもりなのでスズランを見ていないけど、そういう習慣を大切に出来る人は素敵だなと思います。

 

 

私は今日の祝日に向けて、娘の友達を招待して娘が退屈しないように準備をしました。

今日に限りは交通機関やスーパーや娯楽施設も殆ど閉まっているので、買い出しも含め計画的にしないとなりませんでした。

とは言え、個人が営む小さいスーパーは開いていたので、ライバルが少ない彼らにとってはかえって利益が出る日なのかもしれません。

何も出来ないからこそ、初めから諦めモードでゆっくり出来て良かったかなと思います。👌😊

 

今日も読んで下さり有難うございました。

では!